XRPは直近で急激な売りに見舞われ、価格は1.00ドル台に迫り、約15か月ぶりの安値を記録した。この下落により市場の信頼感が揺らぎ、短期保有者の間で広範な不安が生じた。
しかし、XRPは直前でさらなる下落を回避した。今後注目となるのは、下値圧力が再燃するのか、それとも安定するのかという点である。
下落局面で、XRPの大口保有者は再び買い集めに動いた。100億XRP以上1000億XRP未満を保有するウォレットが、過去1週間で16億枚超を取得した。現在の価格水準で、買い付け総額は22億4000万ドルを超え、影響力ある市場参加者による関心の回復を示している。
この買い集めが、直近安値からのXRP反発を下支えした。クジラによる買いは売り圧力を吸収し、価格変動局面で安定要因となることが多い。即時の回復を保証するものではないが、市場の流動性を改善し、短期的な価格の下支えとなる土台を提供した。
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長期保有者は、クジラによる買い集めが進む中でも慎重な姿勢を維持している。直近の暴落で、ここ数週間に積み上げてきた自信が揺らいだようだ。XRPのライヴリネス指標は下落中に急騰し、長期保有トークンの循環市場への戻りが増加したことを示している。
ライヴリネス指標の上昇は、長期保有者が蓄積から分配へと転じていることを示唆する。長期投資家は一般に市場の安定を支えており、この動きは懸念材料である。もし売却が続くなら、クジラの買い需要を相殺し、XRPの回復力を制限する恐れがある。
デリバティブ市場の建玉状況からは、XRP全体の市場構造が弱気傾向にあることがうかがえる。清算データでは、約3億9900万ドル分のショート(売り持ち)に対し、ロング(買い持ち)は1億5200万ドル程度しかなく、その差からトレーダーが反発よりもさらなる下落を見込んでいることが示唆された。
XRPは、再び1.00ドル台を試す展開となれば特に脆弱である。その水準を割り込めば連鎖的な清算が発生する恐れがある。この場合、ボラティリティが増幅し、一段と売りが加速。先物市場で下落ムードが強まるだろう。
本稿執筆時点で、XRPは1.44ドル付近で推移し、1.42ドルのサポートを維持している。週足チャートでは、一時1.11ドルまで下落後、反発した。この動きがXRPの15か月ぶりとなる安値であり、1.00ドルの重要な心理的ゾーン直上で下げ止まった格好となった。
現在の状況を踏まえると、下方サポートへの再接近の可能性も残る。長期保有者の信頼感の弱さやデリバティブ市場の弱気姿勢が下落リスクを上昇させている。1.42ドルを失えば、XRPは再び1.11ドル水準まで下げる恐れがあり、その際は買い手側の強い防衛が求められる。
売り圧力が和らげば、強気なシナリオも浮上する。クジラの継続的な買い集めがXRPの反発を後押しする可能性がある。1.91ドル付近まで上昇できれば、大きな回復局面となる。さらにそのレジスタンスも突破すれば、2.00ドル台乗せも見えてきて、弱気ムードを打ち消し、市場の信頼感が回復する。


