繊細で滑らかな造形が得意な光造形方式の3Dプリンター。大型モデルや操作性に優れた家庭用機が普及し、以前よりもずっと身近な存在になりました。しかし「光造形方式のデメリットは?」「メンテナンスはどの程度必要なの?」といった疑問があり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、最新商品や売れ筋上位から人気の光造形方式の3Dプリンター3商品を集め、3個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめの光造形方式の3Dプリンターをランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください。
ベストな光造形方式の3Dプリンターを探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の光造形方式の3Dプリンター3商品を集め、以下の3個のポイントで徹底検証しました。検証①:出力スピード検証②:仕上がりのきれいさ【光造形方式】検証③:使い勝手のよさ
おすすめスコア:4.81(2026/02/24時点)
最安価格:49,199円(2026/02/24時点)
はじめての光造形に。精密に出力でき、造形エラーも検知可能
ELEGOOの「MARS 5 Ultra 9K」は、9K解像度に対応した光造形3Dプリンターです。AIカメラによるリアルタイム監視機能で、造形エラーを自動で検出できる点が特徴。自動レベリング機能も搭載されているため、手動での細かな調整に自信がない人でも扱いやすく、失敗のリスクを最小限に抑える工夫が凝らされています。出力スピードの検証では、約30mm×30mm×20mmサイズのテストモデルを83分で造形完了。一般的なサイズの造形なら待ち時間はほとんど気にならず、ストレスなく使える水準です。仕上がりのきれいさの検証では、チェッカーボードパターンでの寸法誤差は0.06mmに収まり、細かなスリットや突起も潰れずに再現できました。肉眼で見れば積層痕もほとんど気にならなかったため、フィギュアや精密なパーツ作成においても十分にきれいな質感に仕上げられるでしょう。使い勝手の面では、カラータッチパネルによる直感的な操作が心地よく、迷わず作業を進められます。また、AIカメラを活用した遠隔監視・操作に対応している点も実用的です。プリンターから離れた場所にいてもパソコンで状況を確認でき、異常があればすぐに対応できるため、長時間の出力中もほかの作業に時間をあてられます。高速な出力と精密な造形品質を両立させたい人におすすめです。フィギュアや精密な試作品など、細かいディテールの再現を求める用途に向いています。直感的な操作性と遠隔監視機能により、はじめて3Dプリンターを使う人でも扱いやすい商品といえるでしょう。
おすすめスコア:4.79(2026/02/24時点)
最安価格:84,947円(2026/02/24時点)
解像度にこだわる人に。16Kの解像度で細部まで再現できる
ELEGOOの「Saturn 4 Ultra 16K」は、16Kという非常に高い解像度のLCDパネルに加え、自動レベリング機能を搭載したモデルです。失敗を防ぐための「加熱タンク」を備えている点が特徴で、冬場の寒冷地や温度管理がシビアな特殊レジンを使用する場合でも、安定した印刷環境を保てると謳っています。実際の造形では、テストモデルを98分で出力完了。際立った速さとまではいえませんが、大きなストレスは感じにくいスピードです。精度面では16Kらしい実力を発揮しており、寸法誤差はわずか0.03mmほど。細かなスリットや複雑なアンテナ塔も形が崩れることなく、ロゴの細部まで精密に再現できています。肉眼では積層痕も確認できないほどで、ディテールを重視したい用途でも頼りになる品質です。タッチディスプレイを採用しているので直感的に設定を進められます。また、AIカメラによる監視機能が備わっているのも大きなポイントです。造形エラーが起きると通知されるので、万が一トラブルが起きてもすぐに気づいて対処できます。パソコンからの遠隔操作にも対応しているため、作業の効率化を重視する人にはうれしい仕様です。高精度な仕上がりと、それを支える便利な機能がうまくまとまった一台といえます。16Kの緻密な描写を活かして、フィギュアの指先や複雑な構造物もストレスフリーで形にできるのが強みです。クオリティの高い作品を効率よく作りたい人に向いています。
おすすめスコア:4.26(2026/02/24時点)
最安価格:34,999円(2026/02/24時点)
安さ重視の人に。出力は速いが、仕上がりの質感が惜しい
ANYCUBICの「Photon Mono 4」は、2万円台(2026年2月時点)で購入できる10K解像度に対応した光造形方式の3Dプリンターです。本体幅が230mmとコンパクトで、スペースが限られた環境でも使いやすい点が特徴。また、万が一の停電時でも、復旧後に途中から印刷を再開できる機能を備えています。優れていたのは出力スピード。検証では59分でテストモデルのプリントが完了し、待ち時間のストレスがほとんどありませんでした。試作を繰り返したい人や、複数のパーツを短時間で仕上げたい人に適しています。造形精度についても、寸法誤差は0.03mm程度に収まっており、スリットや突起、複雑なアンテナ塔などのパーツもバランスよく再現できています。ただし、仕上がりの質感は積層痕が目立ったため、完全に滑らかな表面を求めるなら後処理を前提に考えたほうがよいでしょう。使い勝手の面では、カラータッチパネルによる操作は快適ですが、昨今のトレンドであるAI監視や遠隔操作といった機能は搭載されていません。進捗の確認やトラブルへの対応は、すべてプリンターの置いてある場所で行う必要があります。別室からのリアルタイム監視や操作を考えている人には、少し物足りなく感じるかもしれません。遠隔機能などの利便性は控えめですが、高速な出力と正確な寸法精度を求める人には堅実な選択肢となります。短時間で試作を繰り返したい場合や、パーツを効率よく量産したい用途に向いているモデルです。表面の滑らかさよりも、実用的な精度とスピードのバランスを重視する人であれば、十分に満足できる一台といえるでしょう。
監修者:かける(3Dプリンター専門家・機械設計エンジニア)
ガイド:市山佳乃(マイベスト 暮らしと趣味の商材担当)
※ 「FDM(Fused Deposition Modeling)」はStratasys社の商標ですが、現在は家庭用3Dプリンターの方式を指す一般名称として広く使われているため、本コンテンツでも一般名称として使用しています。
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。

