フォワード・インダストリーズのCIOは27日、同社が「ソラナ・エコシステムのバークシャー・ハサウェイ」を目指すと述べた。一方で、その財務は含み損が10億ドルに迫る状況である。
この発言は、SOLが年初来で約30%下落したことを受けてのもの。その影響はソラナに特化したデジタル資産トレジャリー(DAT)各社のバランスシートにも及んでいる。
フォワード・インダストリーズはソラナの最大の機関投資家である。同社は2025年9月に、Galaxy Digital、Jump Crypto、Multicoin Capitalの支援を受けた公開株式の私募(PIPE)で約16億5000万ドルを調達後、SOLの買い増しを開始した。
CoinGeckoの最新データによると、同社は690万SOL超を保有する。平均取得価格は1トークンあたり約230ドルで、取得総額は約15億9000万ドルに上る。
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アルトコインの価格が現在87ドル近辺で推移しているため、同社保有分の時価総額は約6億520万ドルとなる。これは平均取得価格から約10億ドル、62%近い含み損に相当する。
さらに、FWDI株価は、同社のSOL購入開始時に39ドル超だったが、5ドル程度に下落した。Google Financeによれば、2026年だけで株価は31.47%下落した。
このような損失にもかかわらず、同社の信念は揺るがない。経営陣は短期的なボラティリティを超えた野心的な長期ビジョンを示している。
CoinGeckoのトレジャリーデータによれば、同様の状況はフォワード・インダストリーズだけでない。DeFi Development Corp、Upexi、Sharps Technologyも、ソラナの価格下落が続く中、多額の含み損を抱えている。
損失はソラナ銘柄にとどまらない。ビットマインのイーサリアム(ETH)保有分の含み損は70億ドルを超える。また、ストラテジー社のビットコイン(BTC)ポジションもSaylortrackerのデータによると、およそ50億ドルの含み損となっている。
上場企業が暗号資産をバランスシートの主要資産とするDATモデルは、市場全体の連動下落で資産価値が縮小し、株式投資家もリスク再評価を進める中、その脆弱性が浮き彫りとなっている。
価格低迷が続く中でも、エコシステムの進展は止まっていない。昨日、チームはオンチェーン決済の普及加速を目指す新イニシアチブ「Solana Payments」を発表した。
ネットワークによれば、Visa、PayPal、Stripe、Western Union、Fiservといった主要企業が、テスト段階ではなく本稼働プロダクトを展開中である。また、同ネットワークは累計4800億件超の取引を処理し、四半期あたり約2兆ドルのステーブルコイン送金を支えているという。
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このように、エコシステムの開発が進み、機関投資家の見通しも依然として野心的である一方、長引く価格低迷が各社の財務状況と投資家の信頼を試している状況。フォワード・インダストリーズによるSOLの長期的価値への賭けが正しかったと証明される可能性はあるが、その実現時期や市場の忍耐力がどこまで続くかは依然として不透明。